Q1.美容外科医になられた経緯について教えていただけますでしょうか？

今から20数年前になりますが、私は元々福島の出身で地元の医科大学を卒業して医者になったんです。
美容外科はその頃もあるにはあったんですが、東京とは違い地方では馴染みがないんですよね。当時からなんとなく美容外科に対しては「面白いんだろうな」っていうぐらいの興味は持っていたんですが、周りには美容外科はないですし、大学病院でも勿論そんな診療科もなかった時代で形成外科もなかったですからね。

それで最初は整形外科に入ったんです。それはそれで面白い仕事だったんですけど、自分は昔から細かい事に固執するところがあって、整形外科はなんとなく荒療治的な仕事が多くて「面白いんだけど、なんか自分にはちょっと馴染めない」と思って・・・「何か自分に合っている仕事って他にあるんじゃないか？」といろいろ考えていた時に、当時自分の出身大学が不妊症の治療が非常に活発で「顕微授精」というのがその時代の走りだったんですね。
顕微鏡を使って精子と卵子を受精させる「顕微鏡の中の世界」なのですが、自分的には細かいものという意味で言うとすごくワクワクして「ああ、もしかしてこういう事が自分はやりたかったのではないか？」と思って、医局を辞めてそちらの診療科へ移ったんですよ。

それはとても楽しかったんですね。そして女性が相手なので手術の最後に当然傷の縫い合わせをするんですけど、自分としてはすごく綺麗にしたいんですよ。ところが「そんなところに時間をかけるな」と言われるんです。「大事なのは傷痕ではなく受精させる事であって、傷はくっつけばいい」という考え方なんですよ。そういったところがすごくストレスで、「とにかく見えるところを綺麗にしてあげたい！」というのが頭から離れられなくなってしまったんです。

そこで「どうしたらいいんだろう」と思っていろいろと視野を広げて見ていく中で、昔気になっていた美容外科というのが頭の中ですごくウエイトを占めて来たんですが、残念ながら身近には美容外科がなかったので「東京へ行けばそういうもの（美容外科）があるのかな？」と思って、それからは空いている時間を利用して東京へ情報を集めに行ったり、実際に美容外科へ見学に行ったりして手術も見たんです。

それでもう自分はそこで衝撃が走ったんですよ。（笑）「こういう手術があるんだ！」と。
「こういう事がしたかったんだな」と、見た瞬自分の中では直感しまして、なんとかしてこういう仕事がしたいなと思い、家族や周りの反対を押し切って美容外科の世界に入って、今に至る・・・という事なんです。（笑）

それからは、某大手美容外科で院長職を任されてやっておりまして、それなりに充実感はありましたし、大手ならではの知名度で患者様も多くいらっしゃいましたので経験もたくさん積ませていただきました。
そういう点ではすごく感謝していますね。ただやはり、クリニックの方針もありますので「自分がこうしたい」という事は、全てが出来ないんですね。自分がこうだと思った事を全てやっていこうと思ったら、全て自分で背負って開業する以外には方法はないんだなと思って、開業に至りました。

Q2.美容整形の在り方・考え方を教えていただけますか？

「外見」って大事だと思うんですよね。特に女性ですね。
「まず見かけで入り口に立った時点で、その次の中身に入ってもらえない」という場合も現実問題としてあると思うんですよね。まあ、見かけが良ければそれでいいって事でもないんですけど、好印象を相手に持ってもらえるか持ってもらえないかで、その人の中に入り込んでもらうチャンスがあるのとないのとは、雲泥の差だと思うんですね。
それが無理な事なら仕方ないんですけども、実際にこの仕事をしてみると「ちょっと二重にする」とか「少し鼻を高くする」とか、割とちょっとした事で人間の印象・顔の印象って本当に変わるんですよね。それもこの仕事をするようになってわかって来たんですけど、ほんのそれだけの事で、ある意味人生に影響するかもしれないくらいの変化が起きているのを実感すると、保険が効くとか効かないとか病気じゃないからとかっていう問題ではなくて、その人の人生にとってこういう医療（美容整形）も必要なんじゃないかなって思いますね。それが自己投資みたいなものだと思うんですけど、そんなに後ろめたいものではなくて自分の為に役に立つ良い手段として使ってもらえたらいいなと思います。僕はこういう仕事が好きだし、うちのスタッフ達にも自分の家族・身内にも普通に「美容整形やれば？」って（笑）、そういう興味のある人には積極的に施術も勧めていますし、その結果新しい考え方や周りとの人間関係とかが出来ていけばいいなと思います。

あとひとつ言えるのが、人間って忘れてしまうんですよね。実際手術をされた方の過去の写真とかを見て「あ、結構変わったな」って思っても、既にその人の顔になっているので、もしそれがその人の中身を変えてくれたらそのから先はその人の手に入れた顔なんですよ。顔つきって言うんですか、表情が豊かになったりとか、気持ちがすごくハッピーになったりとか・・・。

例えば同じ二重でも、どんよりした顔をされていたら別に二重の形が広かろうが狭かろうがちっとも魅力が出ないんですけど、それでその人がすごく幸せな気持ちになるとその人の顔になるんですよ。
そういう意味で、どうしてもお化粧等では出来ない部分ってありますから、僕らがちょっとそのお手伝いをすれば、その人が自分の本当の魅力的な顔や体を手に入れられる。美容整形とはそういう医療なので、自分のプラスになるように使ってもらいたなと思っています。

Q3.「特にこの相談・施術は私にお任せください！」という施術はございますか？

うちで今一番多いのは目の下のたるみ・クマ治療ですね。
もちろん他にもいろいろ行っているんですが、元々大手美容外科でやっていてその後銀座で開業してからは、大手と違って個人のクリニックってやっぱり知ってもらわないと患者さんって来てもらえないんですよね。大手であるっていうブランド力や安心感でチェーン展開しているクリニックに行くっていう患者さんは結構いらっしゃるんですが、それに対して個人のクリニックというのはどんな事を専門に深く追求しているかっていうところが大事かなって思うんです。

「何でもいろんな事をちょっとずつやっていますよ」って言ったら大手のクリニックの規模には敵いませんし、そういう大手の中には二重が得意な先生が居たり、豊胸術や脂肪吸引が得意な先生が居たりしますよね。
それに比べて自分はひとりで一通り何でもやりますけど、じゃあ全てがそのレベルと同じ事を常に供給出来ますかっていうと、それは物理的にひとりの限界というものがありますので、ある程度専門性を持った方がいいんだろうなと・・・。

それで、どうせやるなら自分が好きだったり得意だったり、ちょっと難しい治療だったりした方が遣り甲斐も出るかなと思ったんです。それで目の下に関して「どれだけ切らないで、しかも自然に綺麗に治すか」と考えました。
当時は大体切って治すのが普通だったんですが、切りたくないニーズが多いのはわかっていましたし、目の下のクマとかたるみっていうのは整形と違って手術で治すという発想が患者さんにはなかったんです。

それでたまたまそういうニーズがあったのでやってみて、こういうふうにしたら良くなるのかなっていう方法をいくつか試しているうちに段々ノウハウが掴めて来たので、だったらこれをより良い結果が出るように突き詰めて、自分が得意になれば皆さんのお役に立てるのではないかと思って、それを何年もやり続けているうちにお陰様でたくさんの方に知っていただいて、たくさん治療をする機会に恵まれました。今では大体どういう状態の人が来てもこうすれば治るだろうっていうようなものは掴めて来ましたね。それが今一番多い施術ですね。

あとは割とうちは脂肪を扱う治療が多いんですよ。元々顔に脂肪を注入したりする治療が経験として多かったので、それを胸に注入する治療も多いですね。あとはその元となる脂肪吸引ですよね。これが症例数としてはたくさんやらせていただいて、結果も綺麗になって皆さんに喜んでいただいているので遣り甲斐はありますね。

その他には、先程も細かい事が好きだと申し上げましたが、目とか鼻の手術ですね。
例えば普通の二重も当然やりますが、ちょっとこだわった方法で二重にしたり、鼻でも軟骨を上手く使って形を作ったり、他院さんの修正をしたりとかです。最近ではたれ目にする手術も人気がありますのでよくやりますね。

そういうふうに患者さんのニーズが込み入って来るほど燃えて来ますね！（笑）
こういう点は個人クリニックですので、しっかり時間をかけてご相談に乗ったり手術をしたりしています。

Q4.お勧めの施術や最新技術（治療）は何でしょうか？

そうですね、うちで今一番お勧めの最新治療が「ベイザーリポ（VASER LIPO）」という脂肪吸引ですね。

脂肪吸引は昔から好きな治療だったので、別にそういう最新機器がなくても自分なりにやり方の工夫でどうやったら患者さんのくびれが作れるかとか、綺麗なラインで細く出来るかとかのノウハウは掴んで来た自負はあるんですよね。ただそういう機器が数年前に出た時に、既にしっかりと出来ているし「なくてもいいんじゃない？」って、機械に頼るのもなんだなって思ってしばらく導入への二の足を踏んでいたのですが、なんか最近良く話題になりますし、まあきっと良いところもあるんだろうし、そんなつまらないプライドは捨てて（笑）「良いものは取り入れてもっと良い結果にすればいいだろう」というふうに考えをリセット出来たので（笑）、導入してみたんですよ。それで最近やっているのですが、やはり噂通り非常に良いですね！
実際に出血も少ないですし、非常に滑らかにたくさん脂肪が吸引出来ますのでお勧めです。そういう意味ではやはり、従来の脂肪吸引のような手作業で出来る事の限界もありますから、新しいツールを使うのも良いことだなと実感しております。

またこれと合わせて脂肪を胸へ注入するコンデンスリッチという施術も前から行っておりますが、これも非常に喜ばれますね。綺麗に脂肪が付きますし、「今まではシリコンで胸を作っていたのが何だったんだろう？」っていうくらいの効果がありますね。勿論、脂肪がない人はしょうがないですね・・・。

それに急に「3カップ～4カップ大きくして」と言われても脂肪はそこまでは難しくて限度がありますが、このコンデンスリッチ豊胸の仕上がりは本当に普通の胸のように自然になるんですよ。みなさんがおっしゃる1カップ～2カップくらいは大体出来ていますし、将来的にも違和感などの心配がいらない点も良いと思いますよ。
最近ではほとんどの方がこの方法で受けられていますね。

Q5.美容整形を受けられた方のお声はどういった内容（ご感想）が多いでしょうか？

例えばモニターで体験された方のお声を読ませていただくと、やはり「やってみて良かった」って言っていただけますね。「こんなふうに変わるんだな」とか「こういう事って出来るんだな」とか実感しているようです。

ただ一般の方っていうのは美容整形に対して「失敗されるんじゃないか」とか「騙されるんじゃないか」とか、思っている人も少なからずいらっしゃると思うんですけど、僕はそんな気はないですし、綺麗になってもらいたいという思いで一心にやっていますからね。

そういう成功体験をされた方は「次はここをやってみようかな」というふうに、リピートされますね。
それは治療も勿論ですが、クリニック自体も気に入って信用していただいている証だと思っているので、そういうお声は非常に嬉しいですね。

Q6.美容整形は技術力が大切な業界でもありますが、それ以外に重要だと考える事はございますか？

やはり「カウンセリング力」ですね。何がその人に必要なのかという事ですが、基本的には希望を言っていただいた上で、そこからのスタートではあるんですけど「それ以上の読みが出来るか？」という事ですね。

限られた時間の中で話を聞いていると「この人は本当に治療した方が良いのか？」とか、その人が言っているなりたい仕上がりと、客観的に僕らから見て「本当はこちらの方（施術）が必要なんじゃないかな？」とかズレを感じる事があるんですよね。

どのタイミングでそれを言うべきなのか・・・という事も含めて、その人に求められているものとか、その人にお勧めしたら良いものをいかにその人にわかりやすく提案してあげられるか。そして最後はその人の判断なので、必要なもの・答えを見つけられる選択肢を出してあげられるっていうカウンセリングが出来ることが大事だと思いますね。

Q7.美容整形で後悔しないためのポイントは、どういった事でしょうか？

やっぱりちゃんと調べた方が良いですね。比較・検討も大事ですし、紹介センターさんのようなところで情報収集するのもアリだと思いますよ。そして自分の足でクリニックに行ってみて、ちゃんと話をすると、ある程度はわかると思うんですよね。

どこのクリニックのホームページにもある程度は書いてありますけども、上手なところでも下手なところでも見栄えで差も出てしまいます。それだけでは全てはわからないので、実際に治療を担当する医者と話しをする事ですね。

あとはクリニックのスタッフの対応もちゃんとしているか、お粗末なのかっていうのは何件か行ってみればわかると思うんですよね。クリニックによって値段の違いとかもあるでしょうけど、高ければ良いって訳でもないんです。値段だけで選んでもダメですし、ちゃんと自分が納得して「あ、ここならきっと任せても大丈夫だろうな」っていう確信が得られるまでは時間のある限り吟味された方が、例え結果的に同じだったとしても、そうすることで納得感も違うでしょうし、万が一不本意だった時にちゃんと自分で選んで納得していなくて思いつきでやったりすると、もう本当に後悔だらけになってしまいます。

そしてその後、そこの先生に診てもらうのも不安で出来ないでしょうから、そういうことが仮にあった場合でもちゃんと診てくれる先生かどうかも判断してから治療を受けた方が良いと思います。

あとは患者さんに体験談とかのご意見を書いていただくと、医者だけじゃなくてスタッフも対応がすごく良いっていう事をほとんどの人が書いてくれるので、そういうお声は宝物ですね。こういう点（対応面）も大事かと思います。

Q8.銀座みゆき通り美容外科の特徴・アピールポイントを教えてください。

個人のクリニックですので、いくつかの特化した内容に関して深く追求してこだわってやっているという点ですね。（※ Q3、Q4参照）

あとは先程も話に出ましたが、スタッフも出来る限り丁寧に患者さんのご希望に添って対応していきたいという気持ちでおります。

Q9.来院される患者様はどういった方が多いでしょうか

年代で言うと、今は目の下のたるみ治療等が多い事もありますけど30代から40代、50代くらいまでの層が一番多いです。まあ、銀座という場所柄もあると思いますけどね。
あとは二重にしたいとか鼻を整形したいとか、純粋に顔を整形したいという10代とか20代の方も多いですね。

Q10.最後に、水谷総院長から美容整形をお考えの方・悩んでいらっしゃる方へ一言お願い致します。

見かけは大事だと思うんですよね。イイとか悪いとかいう事ではなくて「自分に自信が持てる」っていう事が大事だと思うんですよ。その人の中身が自然と出て来る様な状況だと良いと思います。

それが「自分に自信がない」とか「ここの見かけが自分は悪いんじゃないか」という事で引きこもるとか人前で話せないとか、それが全ての原因じゃないかと言い訳にしてしまう。

ホントはもしかしたら仕事の努力が足りないだけかもしれないし、他にもいろんな原因があるかもしれないですけど「見かけでダメなんじゃないか？」と、どうしてもマイナスに考えてしまうっていうのが、もしその人にあるんだったら、少なくとも見かけに関してはある程度の技術的な事は美容整形で出来ますから、そういうのを利用してその人にとってのチャンスがひとつ広がる選択肢になるんだったら、美容整形をしてみてもいいんじゃないかなって思います。

やっぱりどうしても人間は最初見た目から入りますから、こういうもの（美容整形）を使って、自分の人生をプラスにしていただきたいと思いますね。